ふるさと塾:第6回講座
川越唐桟の歴史を学び機織りを体験
10月3日(木)、2024年度「ふるさと塾」第6回講座が開催され、「小江戸の織物・川越唐桟」をテーマに川越の織物が時代の流れの中でどのような発展と変革を遂げてきたかを、「川越唐桟」の体験を含め学習しました。
午前は、川越市教育委員会文化財保護課主査 石田千恵子様による講義です。川越の名を冠する織物「川越唐桟」が生まれるまでの経緯や、川越の織物産業の歴史について学びました。舶来の高品質の唐桟織に対抗して輸入綿糸を使用して織られたのが川越唐桟の始まりであること、川越をこの地方の織物の取引の中心にすべく川越織物市場が開設されたこと等、とても興味深く感じました。質疑の中で、受講生からJR東日本の観光列車(四季島)の車内のくつろぎ着に唐桟生地が使われているとの情報もありました。
午後は2グループに分れ、博物館見学と川越唐桟の体験です。博物館見学は、博物館解説者の説明を受けながら展示物を見て回り、とてもわかりやすかったとの声が多くありました。川越唐桟の体験では、手織りの会の皆様のご指導をいただき、糸つむぎや機織りを体験し、思いがけない楽しい経験が出来たと好評でした。手織りの会からは、パンフレットと川越唐桟で作られた栞を記念にいただきました。
受講生からは、川越に織物の歴史があることを知らなかったとの声もあり、好評のうちに講座が終了しました。