史跡めぐりクラブ:2024年5月

 5月9日、妻沼聖天山と新一万円札(7月3日発行)の顔となる渋沢栄一翁の関係のところを訪ねました。妻沼聖天山ではポツポツ雨が降りましたが、天気予報通りにその後は快晴になりました。
 国宝の歓喜院聖天堂は、ボランティアガイドの説明を受けながらの見学でした。歓喜院聖天堂は、各壁面を彫刻で装飾し華麗な色彩が施されていて、江戸中期の貴重な文化遺構だそうです。平成15年から23年にかけての保存修理工事により、色彩鮮やかになりました(国、県、市の補助金と2万人以上の方々のご寄付により完成)。国宝になった理由は①日光東照宮の流れを汲み、東照宮造営から100年後の更に進んだ技術が評価されたこと、②当時の庶民の浄財によって44年もかけて作られたこと、です。 
 妻沼聖天山の後は渋沢栄一翁に関するところ(渋沢栄一記念館、誠之堂・清風亭、尾高惇忠生家、旧渋沢邸「中の家(なかんち)」)を観ました。記念館と「中の家」にはそれぞれ70歳代・80歳代のアンドロイドがあり、当時の渋沢栄一翁が目の前で話をしているようでした。「中の家」のアンドロイドは80歳代の栄一と子供のころの栄一との会話構成で、渋沢栄一翁の生い立ちが紹介されていました。
 最後は深谷産の煉瓦で造った東京駅とそっくりの煉瓦造りの深谷駅を見学して帰路につきました。